1953-07-15 第16回国会 衆議院 内閣委員会 第15号
ゆえに階級によつて区別して傷病年金を与えるという考え方よりは、むしろ傷の重さによつて与えるのであつて、階級差をそれにつけるということは理論的にはとにかく、実際問題としてはそういうことは差控えようじやないかという考え方を持つておるのであります。その点について政府の所見はどうでありますか。
ゆえに階級によつて区別して傷病年金を与えるという考え方よりは、むしろ傷の重さによつて与えるのであつて、階級差をそれにつけるということは理論的にはとにかく、実際問題としてはそういうことは差控えようじやないかという考え方を持つておるのであります。その点について政府の所見はどうでありますか。
もし恩給法特例審議会の主張するところの国家財政の現状及び国民感情の動向等を真剣にお考えになるのならば、この際思い切つて階級差を認めない恩給の形式をとるよう修正さるべきではないかと考えます。
しかし国会で御審議なさいますときに、いろいろな現実の問題をお考えになつて、階級差をきわめて少いものとしてお認めになるということは、これはある程度いたし方がないと存ずるのでありますが、私といたしましては、階級差のないのが一番すつきりしているんじやないかと、こういうふうに考える次第であります。
これにつきましてはいろいろ意見もありますが、現行恩給法ないしは国家公務員共済組合法その他類似の制度におきましても、一般に給付は退職時の条件に応じて支給される例となつておりまするところから、旧軍人恩給についてのみこれをかえるようなことはいかがかと思つて、階級差を設けたような次第であります。